今年の仕込みの様子を、蔵からリアルタイムでレポート!二年生蔵人「稲造(いなぞう)」の酒造日記です。




12月8日
こんにちは!今年で蔵に入って二年目になります稲造でした。昨年は「日々是酒也(ひびこれさけなり)」という日記を、酒造期間中に綴っておりましたが、今年も改題して書いていこうと思っております。

これは、実際に蔵の中で感じたことを、つれづれなるままに書くものです。我々蔵人が、仕込み期間内にどのようなことを感じ、考えながら醸しているか、興味のある方はぜひ読んでみてください_(__)_

12月9日
本仕込み初の蒸し。酵母を純粋培養する「もと(酒母)」用の麹米だ。早仕込みで、今年の出羽燦々(地元の酒米です)はやや溶けにくいという実感があったので、前回よりやや吸水歩合は高めに。なかなかこの微妙な調整が難しいんだなあ。

12月10日
「酒米の王様」とよばれる山田錦を、この冬初めて使用。しっかりと味の乗った純米吟醸にしたい。
夜は今年初めての「お泊り」。これからは連日お泊りでの麹造りが続くので、体力と集中力の保持に神経を使う。修行僧のようなストイックな生活になるが、けっこうそれはそれで好きなものだ。

12月11日
山形県工業技術センターに酵母を取りにいき、今年の米や酵母の情報を聞く。師匠の小関先生は外出中。電話にて酒質設計のアドバイスをもらう。

12月12日
「雄町」という酒米がある。これは私の大好きな米で、ボディのある豊かな旨みが特徴。昨年初めてタンクを1本任されたときに選んだ米だが、今日は今年の第一弾の洗米だった。うーん、水に漬けると割れるものが多い。。。今年はやはり高温障害が出ているのか枯らしが不足しているのか。

12月13日
連日の泊まり作業だが、昨日から今日にかけては「山田錦」のもと麹造り。なかなか温度が来ない。意図する温度管理とズレが生じる原因を夜中と朝に考える。
造りは、経験に基づくいろいろな引き出しとデータから、一瞬で判断するという作業の積み重ね。職人としての成長は、本当に一つ一つの試行錯誤、失敗の蓄積からだと日々実感する。

12月14日
稲造は、事務仕事もするんです。

12月15日
世間は休日なので、電話もなく平穏。仕込みに集中できるので、とても落ち着く。山田錦のもと立て、温度もバッチリだ。

12月16日
12月は、酒蔵にとって販売のほうも忙しい。年間を通して一番売れる月なので、蔵中がバタバタ。忙しいので、妙に皆のテンションが高い(^^)...
明日は製造の忘年会だ!


今年もよろしく、赤塚です!(12.8)


米の吸水をチェック。7分50秒の限定で(12.9)


こうじ蓋の手入れの様子(12.12)


仕込み蔵のタンク(12.13)


筆者の机。愛機はVAIOです。(12.14)





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