「山田錦」を育てて酒にしよう!蔵元の稲造り一年目の日記です。



【5月】 芽出しから田植えへ

5月1日(土)

ポカポカと春の陽気が心地よい日。温室で芽だしを終えた稲を、ハウスに移動した。約2cmくらいに成長した稲は、先のほうが緑で根元のほうが白い。この時期にはあまり強い日光に当てるのが良くないようで、薄い和紙のようなシートを被せて育てるのが定石とのことだ。

中に入って稲の様子を観てみると、生えている方向があちゃこちゃで、何だか不ぞろいで安定感がない。まさに稲の赤ちゃんという感じ。思春期に生えたての腋毛のような景観である。それに比べて隣のハウスの、もう少し成長した稲だと力強く青々としている。しっかりとした大人を感じさせる。

なお、稲を育てているビニールハウスは当蔵社員の槙くんの実家のものをお借りしている。地元民でない私がハウスに入ったり写真を撮ったりしていると、隣の畑のばあ様が「もしもし、どちらさんでしたか?」と声を掛けてくる。完全に不審者と思われたらしい(^^;;。ご近所の共同体意識というか、悪いことができない環境に感心。

5月6日(木)
畦(あぜ)から水が漏れないように波型アゼシート」を購入し、畦にそって敷いていく。生まれて初めてクワを持つ。「耕している」という実感のわくひと時だ。明後日には水田にいよいよ、水が張られる。

5月14日(金)
愛車の耕運機、ISEKI SIAL2300号でしろかきを行う。水陸両用なので、水中でも力強く進むのが実に男らしい。畦道周辺の難しいところは稲葉師匠に任せ、私は真ん中の簡単なところをしろかき。からすや名も知らない小鳥が飛んできて、実にのどかな風景だ。いいなあ。

5月18日(火)
山田錦の苗もかなり成長してきた。が、素人目に見てもあまり生えてないところがあったり、何となく絶好調で成長しているわけではないことがよく分かる。初めての山田錦ということで、なかなか難しい。かなり心配になってしまうのだが、造りの時期に一年分まとめて心配するので、その他の時期はあまり心配したくないという気持ちが非常に強い。年中心配していたら体が持たない。ということで、稲については好運を祈ろう(^^)。

 




芽を育てるハウスの外観(5.1)


中はこんな感じです(5.1)


不ぞろいの稲たち(5.1)


進め!耕運機(5.14)


稲葉さんと愛車の耕運機(5.14)





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